Licensed Scrum Master になりました

Licensed Scrum Master になりました

唐突な話ですが、昨日 Licensed Scrum Master になりましたので、それについて書いていきます。

Licensed Scrum Master とは

Scrum Master の認定資格

Licensed Scrum Master (以下、LSM)は、名前から想像がつくとおり、Scrum Master の認定資格です。Scrum Master とはなんぞや?という方は、検索するか、書籍などを参照していただければと思います。

LSM? CSM?

私が取ったのは LSM なのですが、それとは別に Certified Scrum Master (以下、CSM)というのもあります。何が違うのかというと、認定元が違います。

  • LSM: Scrum Inc
  • CSM: Scrum Alliance

私の場合は正直なところ、取得し終わるまで2つの資格があるということに気づきませんでした。

今考えると、当初は CSM の方を受けようとしていたようですが、Scrum Alliance のコース検索ページに日本で受けられるコースが無かったので、Scrum Inc の方を受けることにしました。その時点の私の認識では、同じ資格で研修の実施団体が違うだけだと思っていました。(Oracle Master の研修コースが、いろんなベンダーで提供されているようなものだと思ってました。)

以下、本記事では特別断らない限りは LSM について述べます。

2日間の研修受講後に試験がある

さて、LSM はどうやって取得できるかですが、2日間の研修を受講し、その後でオンラインの試験で75%以上の得点を得れば合格です。試験は時間制限がないので、「スクラムガイド」と研修でもらった資料をじっくり確認しながら答えれば、多分合格できると思います。

研修の内容

流れ

次に研修の内容について説明します。まずはどんな流れで進むかですが

  • 開始時
    • 6人1組のチームを結成し、チーム毎にテーブルに座る
    • 各チームで、Product Owner、Scrum Master を決める(後のワークで)
  • 本番
    • 講師がスライド・動画などで説明
    • 随時、チーム内でゲームっぽいワークを行う。その際に、最初に決めた役割ごとにやることがちょっと違う
    • 説明・ワークの区切りで、質疑応答の時間が入る
  • その他
    • 初日が終わった後、交流会、懇親会があった
    • 2日目が終わった後も何かあったかもしれないが、すぐに帰ったので不明

という感じでした。

沢山質問できる

前述のとおり、説明・ワークの区切りで、質疑応答の時間があるので、そこで様々な質問が出ますし、2日目の最後の方でまとまった質疑応答の時間がありました。

それだけだと、シャイな日本人としてはなかなか質問できないかもしれませんが、研修では講師の方以外にスクラムのコーチの方が7〜8名いらっしゃって、休憩時間などに講師やそれらコーチの方々に質問できるのが良かったです。

得られたこと

深い知識

今まで、スクラムに関する書籍を数冊読んだりはしていたのですが、(本格的に実践していないという理由も大きいですが)、各イベントで何をやるのか、それにはどんな意義があるのか、といった深い部分までは理解できていませんでした。

今回、2日間みっちり研修を受けた、何度も質問したことにより、スクラムとは何かというのがずいぶん理解できたと思います。

疑問点の解消

また、本を読んでいただけだとわからなかった部分、研修を受けている間に出てきた数多くの疑問を、質疑応答の時間や休憩時間に解消できたのは非常に良かったです。

インスピレーション

スクラムというと「ソフトウェア開発を効率よくするアジャイル開発手法」くらいに思っていたのですが、それだけでなく、組織を変革し、企業としての競争力を向上・保持するにも役立つという話などもあり、今後の経営・マネジメントに対して色んなインスピレーションを得ることができました。

若干の横のつながり

2日間、6名の同じメンバーで同じテーブルに座り、ワークをしたり休憩時間に色んな話をしたことで、つながりができました。業種や職種なども結構異なるので、直接仕事につながるかと言うとそういうことはなさそうですが、適宜情報交換などで緩くつながっていければと思ってます。

仕事にどう活かすか

さて、研修を通じて色々なことを学んだのですが、それを仕事にどのように活かしていくかについて書きます。

弊社の場合、スクラムの実施は意外に難しい

研修中、「スクラムの敵は似非スクラムだ」みたいな話が出ました。「スクラムガイド」を読んでいただければ分かる通り、スクラムは決まりごとが少なく軽量なフレームワークと言えます。軽量なので取り入れてみるのは比較的容易な一方、それらの決まりごとを守らないのはスクラムとは言えず効果も少ない、ということだと思います。

さて、弊社の場合、全員リモートでパートタイムのメンバーが多いため、スクラムでやるべき「デイリースタンドアップ」を行うというのがなかなか難しかったりします。また、スプリントレビューやふりかえりなども、全員が集まりづらかったりします。

弊社のやり方にカスタマイズした、ある意味「似非スクラム」をやらなければいけないのでしょうか。

A/Bテスト&守破離

そんな中、今、私がやろうとしていることは、開発チームを2チーム(以上)に分け、

  • 1チームは、困難な環境の中、スクラムに極力忠実に進める
  • もう1チームは、現状のプロセスに、できる範囲でスクラムのプラクティスを導入する

というA/Bテストを行うことです。

また、前者のチームに関しては、最初はスクラムに忠実に進め、その後に徐々に独自の方法にカスタマイズしていくという、守破離(※)のやり方で行こうと思います。(その結果、前者と後者のチームで同じゴールに向かっていたということもあり得ますが。)

ある程度やってみて、どちらかうまく行った方法を全社的に採用しようと思います。スクラムを導入するというのは、あくまで手段なので、他の方法で成果がでればそれでも構いません。

※研修でも、守破離については触れられていました。

まとめ

LSM 取得のために2日間みっちり研修を受けて、色んな面で役に立ちました。弊社の場合、スクラムを素直に適用しづらい環境ではあるのですが、まずは愚直に試験的に採用しつつ、将来的には独自のベストプラクティスを生み出していきたいと思っています。