手を動かしてAPI取得の理解が深まった話
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【概要】
API(Application Programming Interface)とは、他者が提供するデータや機能を、自分のアプリケーションに取り込むための仕組みです。例えば、テキストエディターやSNS機能をゼロから作成しなくても既存の機能を利用できます。
今回は、無料で利用可能なAPIを使用して、API取得に対する理解が深まったお話です。
無料で使えるAPIの例
- いろいろな写真を取得できるAPI https://picsum.photos/
- 使用したエンドポイント: https://picsum.photos/v2/list?page=2&limit=20
- ハリー・ポッターのキャラクター情報を取得できるAPI https://hp-api.onrender.com/
- 使用したエンドポイント: https://hp-api.onrender.com/api/characters
【プログラムのAPI取得について概要】
- APIのURL(エンドポイント)がJSON形式であること。
- APIからデータを取得するには非同期処理が必要です。非同期処理はデータ取得中に他の処理を並行実行します。
- 今回は2つのAPIを取得するのでReactでコンポーネント化しました。
Reactを使うことで、複数のAPIから取得したデータをコンポーネントごとにわけられます。またコンポーネント化することでコードの管理がしやすくなります。今回は、「いろいろな写真」と「ハリー・ポッター」の2つのAPI情報と「ナビゲーションバー」で、3つのコンポーネント化しました。
【プログラムの構成と説明】
メインのプログラムApp.js
App.jsは、2つのAPIからデータを取得し、それぞれのデータをコンポーネントに分けて表示します。
import { useEffect, useState } from "react";
import './App.css';
import ImageCard from "./components/ImageCard/ImageCard";
import Navbar from "./components/Navbar/Navbar";
import HarryPotterCard from "./components/HarryPotter/HarryPotterCard";
function App() {
const imagesURL = "https://picsum.photos/v2/list?page=2&limit=20"; // いろいろな写真のAPI
const harryPotterURL = "https://hp-api.onrender.com/api/characters"; // ハリー・ポッターのAPI
// データ取得状況を管理
const [loading, setLoading] = useState(true);
const [images, setImages] = useState([]);
const [harryPotterData, setHarryPotterData] = useState([]);
// 非同期処理でAPIデータを取得
useEffect(() => {
const fetchData = async () => {
try {
const [imagesRes, harryPotterRes] = await Promise.all([
fetch(imagesURL),
fetch(harryPotterURL)
]);
// レスポンスデータをJSON形式に変換
const imagesData = await imagesRes.json();
const harryPotterData = await harryPotterRes.json();
setImages(imagesData);
setHarryPotterData(harryPotterData);
} catch (error) {
console.error("データの取得に失敗しました", error);
} finally {
setLoading(false);
}
};
fetchData();
}, []);
return (
<>
<Navbar />
<div className="App">
{loading ? (
<h1>Loading...ロード中です。</h1>
) : (
<div className="container">
<div className="imageContainer">
{images.map((image, index) => (
<ImageCard key={index} image={image} />
))}
</div>
<div className="harryPotterContainer">
{harryPotterData.map((character, index) => (
<HarryPotterCard key={index} character={character} />
))}
</div>
</div>
)}
</div>
</>
);
}
export default App;
ハリー・ポッターのコンポーネント.js
このコンポーネントは、ハリー・ポッターAPIから取得したキャラクター情報を表示します。
import React from "react";
import "./HarryPotterCard.css";
const HarryPotterCard = ({ character }) => {
return (
<div className="harryPotterCard">
<img src={character.image} />
<h3>name:{character.name}</h3>
<p>dateOfBirth:{character.dateOfBirth}</p>
</div>
);
};
export default HarryPotterCard;
APIを取得したスクリーンショット:「name・dateOfBirth・image」を取得しています。
【感想】
APIの「I」は、インターフェースです。「何か」と「何を」つなぐ役割を果たしています。APIを使用し、データの取得と非同期処理、Reactを使ったコンポーネント化によって、APIデータを表示することができました。実際に手を動かすことで、以下のような理解が深まりました。
- 非同期処理の必要性:APIからのデータ取得は即時に完了しないため、非同期処理を用いることで、他の処理を止めずに進行できること。
- コンポーネント化:データをコンポーネント(部品)に分けることで、コードの管理がしやすくなること。
- APIの仕組み: APIを使用すれば、他者が提供するデータや機能を自分のアプリケーションに取り入れることができること。
最初からそのデータや機能を作成しなくてもAPI経由で自分のアプリケーションに統合できるのです!
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